成長曲線を思い出す

あれ、勉強してること、あんまり身についてないんじゃないの・・・と感じて、思わず落ち込みそうになりました。と同時に、成長曲線(↑の粗い手書きグラフ 笑)を思い出して気を取り直しました。初めて、成長曲線の概念を知っていることの大切さを感じた気がします。

勉強中のMRI分野の、ここ最近の公開公報を50件ほど探して、従来技術と課題の部分だけ抽出して目を通していく、ということを試してみています。先日の特許翻訳丸裸セミナーで聞いたお話を参考に、多読による勉強のひとつとしてやってみようと思ったのです。

近年の出願の傾向をチェックするのに加えて、この分野の勉強を始めて数か月、どれくらい分かるようになったかを確かめる点でも有意義かな、と思ってやってみたのですが・・思いのほか基本的なところで、よく分かってないことが多いと気づいてしまいました。

いまは4件目の対訳を取っているところ。それ以外にノートを取りながら読んでいる明細書も数件あります。取りかかり始めた頃に比べると分かっている用語は増え、この分野の課題(たとえば騒音の低減、撮像時間の短縮、アーチファクトの低減、コントラストやSN比の向上etc.)も見えてきて、明細書を理解しながら読み進めるのもスムーズになってきた、と自分では感じていました。

ですが、明細書の従来技術を抽出して読んでいる中で、この分野で基本中の基本となるような技術の部分でつまづいてしまいました。たとえば、静磁場中に置かれた被検体に対してRFパルス(ラジオ波=高周波)を印加して被検体中のプロトン(ここでは水素原子の陽子)を励起する、という工程がありますが、それに関してこんな記載がありました。

「励起RFパルスには励起する領域に対し、照射される磁場(照射磁場)を空間的に一様にしたいという要請がある。励起磁場に分布があると、それに起因してNMR信号にムラが生じ・・・」

ここで私は、「照射される磁場?照射磁場?励起磁場??」とすっかり混乱してしまったのです。おそらく、RFパルスが照射される静磁場のことを指して「照射磁場」と言っていて、それを均一にしたいという話です。静磁場を均一にする、というのは分野的な課題のひとつです。でも、「照射磁場」という言葉を聞いたことがないために、自分がそう思ったことに自信が持てませんでした。

しかも「励起磁場」と言っていて、プロトンが励起される磁場、という感じで使われているのかと思うのですが、調べてみると「励起磁場」=RFパルスの意味で使っている文献もありました。ただ、”励起磁場”で検索すると、あまりヒットが多くないので、それほど多く使われる用語ではない可能性もありますが・・・

MRIは、撮像シーケンスの種類が多すぎて、すべてを網羅して理解するのは難しいけど、少なくともベースとなる技術に関しては一通り把握したかな、と感じていたのに、全然そんなことないのかな・・と、ガッカリしました。橋元さんの物理をいちからやっている私に、難易度が高すぎる分野だったのか、と。

で、最初の成長曲線のことを思い出しました。知識を積み上げていって、自分で成長を実感できるようになるには時間がかかる。逆に、全然進んでいないように感じても、前には進んでいるのだから、歩みを止めてはいけないんですよね。

ただ、医療機器の分野をもっと広く見たい(そしてCVに書く内容を広げたい)ので、来月からMRI以外のモダリティの明細書を読もうと思っていたのですが、まだ早い気もしてきました。うーん。

SNSでもご購読できます。

コメント

  1. 管理人 より:

    ただ、”励起磁場”で検索すると、あまりヒットが多くないので、それほど多く使われる用語ではない可能性もありますが・・・

    特許庁DBで
    要約+請求の範囲で
    検索すると44件

    全文で検索すると
    373件
    ヒットしますね。

    1. solami より:

      わざわざ検索してくださってありがとうございます。
      別に少なくないですね。。。
      何故かGoogleでだけ見て「少ない」と済ませていました。調べ方もダメ全然ですね。

コメントを残す

*

CAPTCHA